「知っておきたい野菜の旬」でも書いた通り、旬の野菜は栄養価が高く、多く出回るため価格も安くなり、良いとこづくめです。
更に、その季節に必要な栄養分がきちんと含まれている事から、旬の野菜を食べることは非常に身体に良いと言われています。そんな旬の野菜の中で、今回は「春が旬の野菜」について。
春野菜パワーで代謝が落ちた冬に溜まった老廃物をデトックス
一年で最も代謝が落ちるのが寒い冬。大げさに言えば体の中は冬眠状態で、どうしても体内の余分な老廃物が溜まりがちになってしまいます。
そこから春に季節が変わると、代謝の落ちた身体を活性化させる必要がありますよね。その時期に旬を迎える春野菜は、溜まった老廃物を排出させ、デトックス効果がある栄養素を豊富に含んだ野菜が多いのが特徴です。
代表的な春野菜

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菜の花(ナバナ)
アンケート調査でも【デトックス(解毒)に効果が期待できる野菜果物ランキング~日経ウーマン調べ】で1位に選ばれている菜の花。カロテンやビタミン類を非常に多く含み、特にビタミンCはホウレンソウのなんと4倍もあります。食物繊維も豊富で他の栄養素も葉菜類の中でトップクラス。春を代表するデトックス効果抜群の野菜ですね。
キャベツ(ブロッコリー、カリフラワーなども)
ビタミンCと食物繊維が非常に多く、古代ヨーロッパでは「貧乏人の薬」とも呼ばれていたようです。また、胃粘膜の新陳代謝を活性化させる効果が期待できるビタミンUも多く含まれて、胃を丈夫にしてくれる働きも。ちなみにビタミンUは別名キャベジンと言われ、あのお薬と名前が同じですね。
アスパラガス
カロテンやビタミンCが豊富で、特徴的な穂先に多く含まれるパラギン酸は、アミノ酸の一種で疲労回復にも効果的。また、ホワイト(白)アスパラは日光を遮って栽培したもので、普通のグリーン(緑)アスパラと比べるとやはり栄養価の面では劣ります。近年ではポリフェノールが豊富なパープル(紫)アスパラも人気です。
エンドウマメ(絹サヤ、スナップエンドウ、グリーンピースなども)
絹サヤ、スナップエンドウは若いサヤごと、グリーンピースは未熟果を食べるのですが、何れもカロテン、ビタミンCが豊富な野菜。サヤ部分にはトマトの3倍ものビタミンCが含まれていて、豆部分にはビタミンB類が多く含まれています。
トマト
一年を通して出回っているトマトですが、本来の旬は春〜夏にかけて。トマトの赤い色はリコピン(ファイトケミカルの一種)で、カロテンよりも強い抗酸化作用があると言われており、生活習慣病の予防にも期待されています。「トマトが赤くなると医者が青くなる」というコトワザ通りですね。