春が旬の野菜は、冬に落ちた代謝を活性化させ、更に老廃物を排出するデトックス効果のある栄養素を含んだ野菜が多いのが特徴でした。では、夏の野菜はどうでしょう?
火照りを抑え水分補給!夏バテやむくみ解消にも!
暑い夏は他の季節と比べて、どうしても身体から水分が失われがちになってしまいます。その時期に旬を迎える夏野菜は、水分量が多く、身体を冷やす働きのある野菜が多いのが特徴です。
また、冷房設備がなかった昔は、食べ物でしか”涼を取る”ことができなかったと思うのですが、現代はクーラーのお陰で、本来の”涼を取る”ことが無くなったような気もしますね。
代表的な春野菜
キュウリ
一年を通して出回っているキュウリですが、本来の旬は夏。ビタミンCやカロテンを含んでいるが成分の大半は水分です。また利尿作用のあるカリウムを含んでおり、むくみやだるさの解消、高血圧の防止にも。
ナス
煮ても焼いても漬けても使える夏野菜の定番ですが、ビタミン、ミネラル類はほとんど含まれず、キュウリと同じでカリウムを含み、成分の大半が水分です。ナスの皮の紫色は、ナスニンというポリフェノールの一種で抗酸化作用の効果も。
ピーマン(パプリカ)
唐辛子の仲間で辛味がないものがピーマン、大きく肉厚なものがパプリカです。カロテン、ビタミン類など抗酸化作用の高い栄養素を多く含み、特にビタミンCはトマトの約4倍もあります。緑色は未熟果、熟れると赤くなるので、その特性を活かしたカラーピーマンも人気です。
オクラ
あの独特のネバネバ成分は、水溶性食物繊維のペクチンと糖タンパク質の一種であるムチン。ペクチンは高血圧に効果があり、ムチンには胃粘膜の保護や肝機能を高める効果も。またカロテン、カリウム、ビタミン類が豊富で、まさに栄養満点の夏野菜と言えます。
ゴーヤ(ニガウリ)
沖縄料理ゴーヤチャンプルで知られる苦味が強い野菜。その独特の苦みはモモルデシンという成分で、食欲増進、肝機能を高め、血糖値を下げる効果があります。他の夏野菜と同様にカリウム、ビタミンCが多く含まれ、夏バテ解消に効果大です。