前回までに、春、夏、秋とそれぞれの旬の野菜を見てきましたが、今回は冬が旬の野菜について見ていきます。
寒さでより旨味や栄養素が増す不思議な冬野菜!
冬に旬を迎える野菜は、寒い季節に栽培されているだけあって、他の季節の野菜にはない"ある特徴"があります。それは寒さが増すと成分が変化するということ。
これは寒さによって作物が凍ってしまわないように、自身が耐凍性の糖質を作り出しているからと言われています。これが冬野菜のあの甘味の秘訣なのです。
代表的な春野菜
ハクサイ
冬の風物詩「鍋」に欠かせないハクサイは、寒さから自身を守るために、デンプンが糖質に変わり甘味がグッと増します。ただ成分の大半が水分で、ビタミンCやカリウムも多少ありますが、栄養価はそれほど高くありません。お鍋の時はたくさん食べるんですけどね…。
ホウレンソウ
ホウレンソウは、ビタミンA,B,C、カロテンが豊富で、葉酸や鉄分など女性に必要な栄養素も多く含み、野菜の中ではトップクラスの栄養価を誇るド定番野菜。根本の赤い部分は特に栄養満点なので捨てずに使いましょう。
ネギ
ネギは大きく分けて、緑の葉を食べる葉ネギ(青ネギなど)と、白い部分を食べる根深ネギ(白ネギ、長ネギ)に分けられます。どちらも年間を通じて出回っていますが、この時期の根深ネギは糖質が増え、より一層旨味を増します。また、ネギやタマネギなどに共通するあの香りはアリシンという成分由来のもので疲労を和らげる効果があるそう。
ダイコン
ダイコンも年間を通して出回っていますが、本来の旬は冬。夏場のダイコンは辛味が強く、旬である冬場のダイコンは甘みがあるのが特徴。その甘味は葉に近い方が甘くなっており、根(下)にいくほど辛味が増します。またダイコンは他の野菜に比べて消化酵素を多く含み、胃腸を助ける働きも。
カブ
カブは白い根にはダイコンと同じような消化酵素が含まれ、緑黄色野菜にあたる葉の部分には根の約10倍ものカルシウムや、各種ビタミン、カロテンも豊富に含まれています。どちらも栄養価は高く捨てるところがない野菜ですね。